八代には語り継ぎたい雛がある

城下町だった八代

今から約150年以上前の八代の姿を想像したことがありますか? 当時、八代の中心部には八代城があり、その周りに広がった八代城下町は、熊本城下町に次ぐ城下町として繁栄しました。

八代城は、今から約400年前の元和げんな8年(1622)年に完成しました。正保しょうほう3年(1646)年以降は、熊本藩主細川家の信頼あつい松井家が225年にわたり城主をつとめました。今も城下町八代には、歴史のあるお寺や神社がたくさんあり、城下町から妙見祭へ奉納される笠鉾や亀蛇、獅子舞なども江戸時代以来何百年も続いてきたものです。

国指定名勝「旧熊本藩八代城主浜御茶屋(松浜軒)庭園」
国指定名勝「旧熊本藩八代城主浜御茶屋(松浜軒)庭園」
国指定史跡「八代城跡」本丸表枡形門跡
国指定史跡「八代城跡」本丸表枡形門跡

松井家のお雛様

松浜軒しょうひんけん」は、約330年前に八代城主松井家が作った庭園です。雛祭りの時期には、松井家に伝わる江戸時代のお雛様が庭内の展示室に飾られます。

このうち、もっとも注目したいお雛様は、天保9年(1838)に江戸から嫁いできた琴姫ことひめのお雛様。琴姫ことひめが八代に来てはじめて迎える雛祭りのために、京都から5組も取り寄せたお雛様のうちの1組です。その後生まれた長女加屋姫かやひめのお雛様も京都から取り寄せたお母様とお揃いのお雛様。江戸時代には、八代城内に盛大に飾り付け、城下町の人たちに公開されていたようです。

八代城城郭模型 南から八代城城郭模型(八代市立博物館内に展示)
松井章之・琴姫夫妻の長女加屋姫の古今雛
加屋姫の古今雛(天保11年・1840)

松井家のお姫様のお嫁入道具

江戸時代のお姫様が、どんな結婚式を挙げていたのか見てみたいと思いませんか? 幸いなことに八代には、松井家の女性たちのお嫁入道具もたくさん残っており、雛祭りの時期にあわせて八代市立博物館で展示されます。

婚礼の儀式に欠かせない貝桶をはじめ、化粧道具や文房具、香道具など揃いの蒔絵で飾られた婚礼道具や、着物、髪飾り、人形など、きれいでかわいい品々がたくさん。

城下町八代だからこそ、見ることができるお雛祭りをお楽しみください。

松井家のお姫様たちが手作りした手まり
松井家のお姫様たちが手作りした手まり
可愛らしい雛道具の数々
可愛らしい雛道具の数々

松浜軒/松井文庫[企画展]
「松井家の雛祭り」

会期 令和2年2月4日(火)〜3月29日(日)
会場 松浜軒/松井文庫(驥斎展示場、第二展示場)
所在地 八代市北の丸町3-15
開園時間 9:00〜17:00まで(ただし入園は16:30まで)
※毎週月曜休園
入園料 大人500円 小中学生250円
お問合せ先 TEL:0965−33−0171

八代市立博物館未来の森ミュージアム[特別展]
「お姫さまの婚礼道具」

会期 令和2年2月7日(金)〜3月22日(日)
会場 八代市立博物館(特別展示室)
所在地 八代市西松江城町12-35
開館時間 9:00〜17:00まで(ただし入館は16:30まで)
※毎週月曜休館
入園料 大人400円 高大生300円
※中学生以下、障がい者手帳をお持ちの方は無料
お問合せ先 TEL:0965−34−5555

特別講演会

演題 「婚礼に見る武家文化の諸相―細川家・松井家の場合―」
講師 山﨑 摂(本市文化振興課課長補佐・前博物館学芸員)
日時 令和2年2月22日(土) 14:00~15:30
場所 博物館講義室 事前申込不要 定員80名 聴講無料

■松井家の雛祭り http://www.kinasse-yatsushiro.jp/topics/detail/86

■お雛さまの婚礼道具 http://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/event/2019/2019_win.html

 

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