
八代には語り継ぎたい雛がある
築城401年目の八代城
八代市の中心部にその跡を残す八代城(国指定史跡)は、今から401年前の元和8年(1622)2月に完成しました。以来、加藤正方、細川三斎、松井家と文武に優れた城主たちが居城し、城下町の文化形成に大きな影響を残しています。
元禄元年(1688)、八代城主松井直之は、母崇芳院のため、「浜の茶屋」を建てました。浜辺の松並木が近いことから、「松浜軒」とも呼ばれ、現在、国名勝に指定されています。
素敵なお雛様が松浜軒に
松浜軒では、毎年、雛祭りの時期に、江戸時代の貴重なお雛さまや雛道具が飾られます。このうち、ご注目いただきたいのは、松井家10代目章之の夫人琴姫のお雛様です。琴姫は、熊本藩主細川家初代幽斎の息子興元を初代とする茂木細川家(下野国谷田部藩主)の姫で、天保9年(1838)に江戸から嫁いできました。 琴姫が八代に来て初めて迎える雛祭りのために、京都から取り寄せたお雛様が5組も残っており、琴姫が寂しい思いをしないよう章之が気遣 ったのではないかと考えられます。 その後生まれた長女加屋姫のお雛様も京都から取り寄せた琴姫とお揃いのお雛様。美しいお雛様の顔立ちや細々した雛道具のかわいらしさに見とれていただきたいと思います。 庭内には、子どもの守り神をまつる「児宮」もあります。お雛さまご見学のあと、ぜひご参拝ください。
展示&講座
松浜軒/松井文庫[企画展]
「松井家の雛祭り」
会期 | 令和5年2月1日(水)〜4月2日(日) |
会場 | 松浜軒/松井文庫(驥斎展示場、第二展示場) |
所在地 | 八代市北の丸町3-15 |
開園時間 | 9:00〜17:00まで(ただし入園は16:30まで) |
休園日 | 毎週月曜 |
入園料 | 大人500円 小中学生250円 |
お問合せ先 | TEL:0965−33−0171 |
八代市立博物館未来の森ミュージアム[特別展]
「知られざる肥後の絵師2023」
会期 | 令和5年2月3日(金)〜3月12日(日) |
会場 | 八代市立博物館(特別展示室・第2常設展示室) |
八代市立博物館未来の森ミュージアム[常設展]
「一間羽子板」
会期 | 1月11日(水)〜令和5年3月26日(日) |
会場 | 八代市立博物館(常設展示室) |
所在地 | 八代市西松江城町12-35 |
開館時間 | 9:00〜17:00まで(ただし入館は16:30まで) |
休園日 | 毎週月曜 |
入園料 | 一般400円(320円)高大生300円(240円) ※()内は団体料金 ※小中学生無料 |
お問合せ先 | TEL:0965−34−5555 |
■松井家の雛祭り http://www.kinasse-yatsushiro.jp/topics/detail/86
■知られざる肥後の絵師2023
http://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/event/2022/2022_win.html
■一間羽子板
http://www.city.yatsushiro.kumamoto.jp/museum/event/per_ex1/08hagoita.html
松井文庫のお雛様や婚礼道具の調査・展示に携わった学芸員がその魅力と八代城下町について語ります。
講師 やまさきせつ
(八代市立博物館未来の森ミュージアム学芸員)
特別講座[その1]※要事前申込
「八代城主松井家のお姫様たち
〜縁談から婚礼、雛祭り、娘の成長まで〜」
会期 | 令和5年2月25日(土)14時〜16時 |
会場 | 本町一丁目商店街 八福商店2階 |
所在地 | 八代市本町1丁目5−28 |
参加費 | 無料 |
定員 | 30名(先着) |
特別講座[その2]※要事前申込
「八代城下町の名残りを探そう!
〜意外と残っている城下町の姿〜」
会期 | 令和5年3月5日(日)14時〜16時 |
会場 | 八代市役所本庁3階301会議室 |
所在地 | 八代市松江城町1−25 |
参加費 | 無料 |
定員 | 40名(先着) |
※どちらの講座も電話での事前申し込みが必要です。
申込先/やつしろのお雛祭り実行委員会事務局
TEL/0965−37−8005(やつしろぷれす編集部)
3施設をお得にまわろう!
ただいま、博物館・お祭りでんでん館・松浜軒のいずれかに有料入館されると他の2施設の割引チケットを差し上げています。ぜひご利用ください。