令和7年度 やつ雛俳句 入選作品発表


◎大賞

戦乱せんらんを越こえ来きし母ははのこけし雛ひな

大島 美帆子 様

一般の部

 ◎秀作

細々こまごまと寄よせ雛飾ひなかざり独ひとり棲すむ

大江田 妙子 様

ふらここへ黄色きいろい帽子ぼうし走はしり出だす

あかり 様

嬰児みどりごの寝入ねいりて終おはる雛ひなの宴えん

松本 オハナ 様

 ◎入選

男雛おびなやや後退あとずさりたり地震なゐのあと

藤井 祐喜 様

空そらへ地ちへ早春そうしゅんの海鳥うみどり真白ましろ

角田 宏子 様

漣さざなみのほぐれつつゆく春はるの川かわ

佐藤 さよ子 様

遠とおき日ひの娘むすめに戻もどる雛ひなの前まえ

西岡 留里子 様

訪とはざればふるさと遠とおし古雛ふるびいな

豊田 規容子 様

ジュニアの部

 ◎秀作

ひなあられ色いろとりどりの夢ゆめの粒つぶ

熊本県立八代東高等学校一年

吉鶴 あのん 様

おばあちゃん雛飾ひなかざる背せが小ちいさくて

熊本県立八代高等学校二年

橋口 咲良 様

照てらされて柔やわらかくなる雛ひなの顔かお

熊本県立八代高等学校二年

濱田 真海子 様

 ◎入選

仕舞しまってもそこにまだある雛ひなの影かげ

熊本県立八代高等学校二年

本田 雄暉 様

雛ひなあられ心こころがおどる音おとがする

熊本県立八代高等学校二年

秋岡 眞菜 様

桃ももの花はなまだ知しらぬ夢ゆめふくらます

熊本県立八代高等学校二年

一川 怜衣 様

春はるの朝あさ的音まとおと響ひびく弓日和ゆみびより

秀岳館高等学校二年

樋口 琥珀 様

早春そうしゅんの産声うぶごえ聞きこゆ大地だいちかな

熊本県立八代高等学校二年

山下 琳之介 様

選者特選

 【山下さと子選】

早春そうしゅんや鏡かがみに映うつすランドセル

田中 恭司 様

 【中川裕子選】

折おれさうな白しろくか細ぼそき雛ひなの指ゆび

梶山 純子 様